2008年10月4日

焼き芋

               マロンケーキ 自家製マロングラッセ入り

               西脇の畑


一乗寺の夕方は西脇と似ている。
夜はそこまで来ているのに、まだまだ遊び足りない子どもや野焼きの煙、行き交う人が家路へと向かう様子、なんとなく懐かしい感じが漂う。
まだ「昭和」という年号だった頃、秋になるとサツマイモを掘って家の空き地で焼いた。お父ちゃんもおかあちゃんもおばあちゃんもおじいちゃんもいて、焚き火をする。「ようこ、やきいも食べ。」籾殻の中から蒸し焼きになった芋を半分に割って食べる。これがお決まりの休みの朝の風景。焚き火を見るのがものすごく好きで、そこいらの木の棒や葉っぱを掻き集めては燃やした。火遊びはオネショするとおばあちゃんによく叱られた。今では火遊びどころか火を見る機会も少ない。
そんなことを「石焼~き芋~♪」の声は思い出させる。
今の時代はあの頃に比べるとおいしいものがたくさんある。情報や輸送経路も発達し、おいしいものが簡単に手に入るようになった。

でも、どうしてか。

なんてことない炭化しかけた焼き芋が食べたい。

もうすぐ収穫祝う秋祭り。
今年は家に帰ろう。