2009年2月2日

美術館喫茶

                  お好み焼きや







                     500円の珈琲


司馬遼太郎も足しげく通った美術館喫茶。へ課外授業。
本日、パステル画講座、後期最終日。
隣は同オーナーの伊古奈というお好み焼き屋。お好み焼き屋では考えられない調度品の数々。ここではお好み焼きも御好焼と仰々しくなる。
美術館喫茶は須田剋太の作品がずらりと並ぶしゃべってはいけない喫茶店。一度は入れば、おしゃべりの場所ではないことが窺い知れる。
剋太の抽象画がメインのこちらの喫茶で、文化講座のアートトークが小声で始まる。
感動は抽象、具象もしくは自然物、人工物、すべての境を越えるレベルに存在する。名前を覚え、カテゴリーに分け、価値を知る教育を12年間も受けるが、美術においてはむしろその俗っぽい境界線を取っ払わなければいけない。高校生が「自由」な絵を描けないのは、そのせいかもしれない。名前を取っ払う、境を越える、それは簡単なことだが少々コツがいる、という山桜氏のアカデミックな話。

一杯500円の珈琲もここでは安く感じる。