てっせんとおいとおい昔、大学へ一切行かなくなったＴさんとは、バイト先で出会った気前のいい兄さんで、何かというと、京大近くのレコレコに行き、朝まで飲んだ。
そんなＴさんは、悩みぬき、何留かの末に、遂に地元佐賀へ帰っていった。
Ｔさんの同じ研究室でもう一人、学校に来なくなった人間がいた。そいつは、Ｔさんが中退を決意した年、日本ファンタジーノベル賞を取り、売れっ子小説家になった。「この差はなんだ？」と冗談交じりで言っていたのが懐かしい。
今ではＴさんも佐賀で行方知れず。何年か前に会った時は、「ＪＡ」の話しかしないとか言ってたな。
連絡がないのは元気でやってる証拠。
