2009年6月14日

梅干し

                     梅干し

                   香りが手に付く

                   「紡錘形」

                     水があるか?ないか?

                    正解は「ある」
                       夕暮れをドローイング


南高梅がまだ青みを帯びていたので、常温で放置していると、桃のようないい香り。そろそろ漬け時かと思い、3キロを塩漬けにする。よくうちのおばあちゃんが生姜も一緒に海苔の瓶で漬けていた。梅干し、らっきょはいつでもあったので、買うとこんなに高いものとは思っても見なかった。

手に触れたローズマリーがいい香りで、一年越しに根がうまく張ってくれて、ニョキニョキ伸びる。このキツイ香りが好きで、もう少し成長したら、家中に干す。

個展の作品の撮影。
「紡錘形」は、紡いだ糸巻きの中央が膨れている状態。わたしのばあさんは「かせとり」をしていたので、古い記憶の中に紡錘が思い出される。巻き取られる糸が、綺麗に形作っていく。
いつの間にやら、自分の生い立ちの記憶が更新されて、古い記憶が取り出せなくなる。でも、時々引き出しの奥のほうから「あったあった」と、色あせたものが出てくるので、今度は大切にしまっておこうと思うが、しまい場所が無かったりする。「自分に近い記憶から消えていく」病は、引き出しが壊れてしまって、そこいら中に散らばっているのかもしれない。
「紡錘形」には、Gravida: cradle of a new lifeという英訳が付いた。現在妊娠中のRさんが考えてくださった。名付けと言うのは、とても難しい。

もうすぐ夏至。梅雨空が田んぼに絵を描く。