2009年6月29日

旨味な人生?

                  なかなか進まない

                      朝採り野菜

                        これから調理


絵がぜんぜん進まない。
絵を詰めれば詰めるほど、抜きの部分の軽さが消える。いい感じに留めて置く事が出来ない性質なので、手を入れてしまう。ガッツリ重たい絵になる。
簡単に描けると勘違いされて、変な仕事依頼が舞い込むが、描かない。というか、描けない。そんな器用でないのがモドカシイ。でも時々、意図しない、落描きが喜んでもらえるので、それはそれでちょっと困る。

自分の料理がまずいと思う時期があった。大豆製品中心で純粋にマクロビオティックを実践していた時だ。どうも味に旨味が感じられない。料理人に相談すると、肉を入れないからだと言われた。肉も食べないとと言うが、肉は嗜好品に過ぎない。栄養価を見れば、納豆や豆腐のほうが優れている。草食動物を食べているのだから・・・と言うが筋肉だけでなく内臓も食べていないと意味が無い。
しばらくすると肉も欲しくなくなり、逆に家畜の餌を食べている肉の匂いが気になりだした。
「うまい」と感じる舌を作り出せば、資本主義社会に則った人間の大量生産大量消費の渦が出来る。そのくせ、旨味だけを食べ続けると、その代償を負う。過剰な摂取の糖尿病列島!必ずしも、誰もが病気になるとは限りませんが。

旨味な人生を夢見がち。
桂枝雀様も「落語家は労働時間30分、あとは全部休憩」と枕で話していらっしゃるが、その30分にかけられた練習量は半端ではない。噺に出てくる浄瑠璃も三味線も勿論、計り知れない努力でやってのけただろう。
でも、頑張ったからって何もかもが実る世の中と思うなよ!