2010年1月11日

自然は美しい











この光景を見て感動しない人はいないのではないか。私は了見が狭いので、中には全くと言われる方がいるかも知れない。
「白」という色の持つ力を改めて感じた。白は、「憧れ」という言葉を纏い、真新しい純粋さに、自分という存在が犯す罪の意識を与えてくる。言い換えれば、怖くなるほど、気違いになるほどである。
自然美。雪は、そんな美しさと死という何とも厳しい顔を持ち合わせる。
こういった場所に初心者が入っていくことは大変危険である。今回は、登山歴のあるM氏に誘われて京都から2時間ほどの奈良の山中へと入っていく。関西に30年近く住んでいながら、この場所を30年近く知らなかった。この場所は一部のガイドブックに紹介される程度で、村の人もほとんど行かない。物好きの山ヤだけが知っている。M氏の言葉を借りると、感動を求めて海外旅行をすることは環境破壊をしているに他ならない。何十時間をかけずとも近くに「フィンランド」はあるのだ。
生まれた土地で生活することが人間にとっては一番適っている。大胆な言い方だが、その土地でその時期に出来るものを食し、その気候、その風土に身を委ねながら営んでいくことが最適なのだ。
「無い無い」というのは、己の無知さを嘆こう。