2011年8月27日

剱岳登頂と高山病

地獄谷

生憎の天気

ガスる剱!見えた!

前剱から

緊張の連続




23日から立山の室堂から剱岳に行ってきました。天候がパッとせず、どうなるかと思いましたが登頂することができました。
初日は、剱岳手前の小屋、剣山荘まで4時間の道のり。ゲリラ豪雨に合い、たった10分雨に打たれただけで低体温になり、夏山の恐怖をまざまざと味わいました。
2日目は、いよいよ山小屋から山頂を目指します。登っては下る、登り返しはわたしの精神力をじわじわ弱め、想像以上の岩場は緊張の連続は徐々に集中力を欠いていきます。でも、何とか岩にしがみついて頂に立てたとき、こんなズボラなわたしでもここまで来れたという自信が沸いてきました。
この日は、室堂まで帰る予定で、剣山荘にデポしていた荷物を背負って帰ろうとした足取りが重く、平地を歩いているにも関わらず息が切れて仕方がありません。シンヤに叱咤されながらも声が声にならず、ついには一歩も歩けなくなってしまいました。倒れこんだ自分の視界が白くなり、口や手足がしびれ、嘔吐を繰り返す自分が信じられませんでした。ここは標高2400メートル。救急車も来ません。通りすがりの小屋の従業員だと言う方が心配して声を掛けてくださり、やっと自分が高山病だと言うことに気がつきました。全く恐ろしい病気です。すぐそこに見える小屋まで歩くことも出来なくなるほど、体力を奪い、本当にこのまま終わっていくと思ったほどです。その後、つぶれそうな肺をなんとか動かしながら、山小屋にたどり着き一泊することにしました。
翌日、まだ痛む肺に手を当てつつ、下山しました。
下山すれば高山病は治るのですが、登頂から2、3日経った今日もまだ、肺が痛い。