2008年8月1日

はじまりの場所へ

               京都市内、燃えているよう。
   
              巻貝が山に木霊する。

              神に仕える人、同じ人間とは思えない。


それは、京都の愛宕山から始まった。

愛宕山は、京都市の北西にあり標高924mの山。
お伊勢さんへ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参りと歌われている、火伏の神様として信仰を集めている愛宕神社が山頂にある。千日詣りというほうが有名かもしれない。千日詣りは7月31日から8月1日にかけて愛宕山に登る祭り行事。山頂にある神社で火迺要慎のお札を買うとそのお札はその名のとおり、1000日分の効果があるそうな。祭りとは言え、観光気分で登ったのなら、後悔の嵐。そんじょそこらの登山よりきつい!?階段続きの参道は、ペットボトル2本分の水分を軽く奪い、小まめに有る休憩所が、その山の辛さを物語る。序盤、張り切ったら、11/40地点の文字に愕然。登ることを放棄したくなる。私も今回、心がボキボキに折れて、何度もリタイアを考えたけれど、根性!根性!根性!年寄りやガキンチョに負けてられない。また、その山は、赤ん坊を負ぶって登ると、その子が火災の難から逃れるという言い伝えもあって、赤ちゃんを負ぶった新米母さんも根性!根性!根性!
実は、今回を含めて3度目となる千日詣りは、初めて登ったときだからずいぶん昔だな、これから長い年月を共にするであろう人と出会ったご縁の有る場所、とは言え、その頃も今も、会話は薄く、登るも下るもお互い一人。去年も登り、今年もやっぱり登る。こんな日を記念日にしてしまったばっかりに、苦労をすれば思い出す!?火迺要慎の文字を見るたびに。
互いのペースを崩さないこんな勝手な感じ、でいいのかしらね?