2008年11月9日

仕組み

                    芽を出したムスカリと雛罌粟

                   カロライナジャスミンって紅葉するの?

                   伸びまくるハゴロモジャスミン

                    Tea Time

                   スウェーデンの紅茶


すっきりしない天候に気分も晴れず。明日天気になあれ。

パーマカルチャーの基、生活をデザインしましょう。
種を蒔き、育て、収穫し、恵みを頂く。また、種を蒔き・・かつて人間が行ってきた営み、必要以上に持たないという暮らしは、現在では、「仕組み」によって壊されている。また、壊されつつある。
夏ごろだったか、某ヨーロッパの大手会社が、インドの貧困層に対して、低価格・小容量の商品を続々投入していると言う番組があった。インドでは1日2ドル以下で生活する、その数8億人。貧困層は、世界に広げれば約40億人、圧倒的な数は成長性を秘める貧困市場なのである。
1ルピー(3円)の使いきり石鹸を、大人ではなく子どもに植え込む。「手を洗わないと、ばい菌が体に入ってお腹が痛くなるよ」学校で謳い文句のように宣伝されたことを家に帰って家族に話す。そうやって、浸透させる仕組み。日本でもかつてそうやっていろいろなものを植えつけられてきた。
悲しいかな、勝った者が強いのではなく、強い者が勝つように出来ている。だから、儲かる仕組みを否定できない。また、この飽和状態の先進国に、もはや景気回復の市場の兆しは見出せない。エコエコと言いながら、平気で環境を破壊する。そうしないと金が儲からない。とある村もダム建設に金にまみれた。必要でもない過疎化の村に、大きすぎるダム。地盤の危険を言う学者の忠告も無視し、何かの仕組みに飲まれる様に、着工。代償はその上流の村の地滑りという深刻な状況を被った。
わたし達は、否定できない仕組みの中にいる。経済産業を否定してしまったなら、今の生活は保障されない。子どもが自閉症になろうがゲーム機を買い与えなければ、景気が回復しない。
正義はすばらしいが、それ自体が暗殺されるかもしれない、という資本主義社会の世の中。
「エコです」にご用心。あの場所もあの場所も、目をつけられたらエコとか言って観光産業に作り変えられる。だから、誰にも教えられません。世界遺産クラスの眺めですが。

そういえば、昔、バイトしていたすし屋で、「陽子ちゃん、レジ間違い、毛ガニ¥-5000円」と書かれた給料袋をもらった。すし屋で、何も、毛ガニを間違えなくてもいいのに・・。原価ではなく定価で天引きされた給料はこれ見よがしに貯金箱に入っていた。側面に「貯まったお金でみんなでケーキでも買いましょう」
はて?あの金、どこ行った?
厳しい資本主義社会である。