2009年12月19日

64年のブルゴーニュ



64年のブルゴーニュ clos vougeot



南座に待ち合わせをして、祇園のサンボアへ。
再び、Nさんの飲み会にお誘いいただいた。
サンボアは、前回の続き?寺町のサンボアとまた雰囲気が違う。
軽く2杯飲んで、タクシーに乗り込み北上。北山のワインの美味いすし屋を目指す。すし屋でワイン?と思うかも知れないが、日出鮓のワインの品揃え半端ではなくすごい。Nさんのテイスティングで84年の白、88年、そして奇跡の64年のブルゴーニュを頂く。
80年代が続々と登場するだけでも私にとって驚きなのだが、45年前のブルゴーニュがNさんのK夫妻へのサプライズで開けられた。店の64年の9本の中で、4本が美味しく、2本が酢、残りの3本はどうだろうという、ある意味、賭けをNさんは打って出た。結果は、勝利。初めてワインが美味いと思った。綺麗な琥珀色。深い味わいはまるでウィスキーのような口当たりで、コクがあって、とにかく感動ものだった。
その後、寺町松原のコート・デ・ブランでシャンパーニュとボルドーを頂き(コレだけでも感動的なのだが)、ポスコイに寄り道し、帰宅。
食の感動。贅沢は敵という考え方はあるが、無知は罪である。何のために働くのか。酒を飲むためでは決してないが、私は、常に感動のある毎日を送りたい。食べることは、何よりの源であり、「作り手」として、食べるものにこだわらない生き方は、残念に思えて仕方がなく。かといって、毎日こんな贅沢はできないし、自分のマニフェストを守れないことのほうが多い。
ただ、良いものを知らずして、良いものは作れない。
Nさんの心遣いに感謝。