2008年11月30日

はなむけ?

                  ちょっと一杯のつもりで飲んで・・

                   アイランドの酒

                      大学院 同期

          エースコックではなくマルチャン、隠語のかつお



卒業して3年。
いまだに付き合ってくれる友人は有難し。そしてまた、末永くお付き合いくださるS先生にも感謝。先生と呼ばれる中でここまで親しくしてくださる先生はS先生以外いない。
だんだん京都を離れる人間が増え、以前のような飲み会は出来ないが、こうやって集まってくれる仲間、その中の一人が近々渡仏する。

日本のようなグレーゾーンの国は、目立たないことが一番である。好き勝手にまことちゃんハウスなんて建てようものなら仰天!非難囂囂!決まりきったフォーマットに暮らすのが安上がりで無難です。
個性個性というが、この国の「システム」のどこに個性を育てられるのでしょうか。思いつきだけではいいものは作れません。知識と磨き上げられた技術があってこそ個性が発揮され、本物が生まれる。

先日テレビで、歌川広重の小さな浮世絵に1000万円以上の値がついた。鑑定士は本当は値がつけられないのだと言った。かつて大衆文化に愛玩された浮世絵は日本独特の斬新な感覚がいたるところに感じる。当時から「こうすればもっと大衆ウケする」というプロデューサー役もいたようだが、自然美に憧れた夕空のグラデーションや月をバックに雁が直下降する姿は、当時は日常的であったに違いない。
そのあと出てきた、ヨーロッパで高値で買った絵画は「当時の現代美術だ」と言われ、1万5千円の鑑定結果だった。
金額でそのものの価値は図れない。むしろゴミでも「これは宝や!」といっている奴のほうがこの世の中多い。

Nっちゃん、己を貫いて、感性を磨き、知識を蓄え、技術を身につけて、
本物の婿を見つけ出してきて欲しい?