2009年1月1日

天国と地獄の箸

                     あけましておめでとうございます



                     元旦快晴

                     法華山

                          吉


正月に使う祝い箸は、家長が大晦日に家族の名前を記し神棚に供え、正月の間はその箸を使って食べるそうです。あのどちらからでも食べられるように削られているのは、取り箸に使うのではなく、反対側は神様が使う箸としてあるそうです。

そういえば、昔、天国と地獄の箸を小学校の校長が集会の際に話されていたことを思い出す。

天国でも地獄でも、食事の時は丸いテーブルを囲い1メートルもある長い箸を使って食べなければなりませんでした。
地獄では我先にと食べ物を箸でつかんで口に運ぼうとするも、箸が長すぎて食べ物を落としてしまう。いつまでたっても食べられず空腹の状態です。一方、天国では、長い箸を自分にではなく、向かい合う相手に差出し、ご馳走を食べあうのでした。

ずいぶん経った今でも、この話が時々思い出され、日ごろの行いの悪さをしかられているような気持ちになります。しかし、満腹なのに差し出されて断りきれないA型の優柔不断な性格も災いし、結局、ノーと言えない日本人!?
何事においても、意思とこだわりと感性と程程が大切です。

今年も、どうぞよろしくお付き合いください。