2009年7月6日

入道雲

                    終わらない絵

                    ガラスの雫

                    雨上がり

                   雲の隙間


阪神高速から見た空に大きな入道雲。
こんな日は、どこかで雷がなっている、と山桜先生は言った。
その言葉通り、出町柳から自転車をこいで帰宅途中に大粒の雨に雷。
雨宿りも考えたが、まあいいかとそのままこぎ続けると、次第に粒が増え土砂降りになった。風に煽られると息ができないほどに。
こんなに濡れるのは今年は2回目だ。
何とも贅沢な気分。大気が生々しいものに感じられる。
生暖かい水の温度も心地よく。
作るとか作らないとか器用とか不器用とか。言葉が周りを飛び交うが、渦の中にいるとそんなのはどうでもいい。本当にどうでもいいわけではないが、「それ」とどう接するのかが重要に思える。
雨に打たれるのか
傘を差すのか
止むのを待つのか
窓から眺めるのか
各々の妥協点がその意を変える。

大気の不安定。
そういえば去年の夏、上高地からの帰り道。関が原付近で雷が落ちたとか高速が停電していた。ガス欠寸前のZ3は無事に帰れることを祈るのみ。幸い、復旧したサービスエリアで助かったが、五線譜にある激しい音符のように雲間を走る稲光が、すばらしく綺麗だった。
体験しないと分からないことばかり。
雨に打たれもしないで、雨に打たれる詩は出来ない。