2009年9月19日

どうでもいいことに振り回されていた。

                      楽 琢磨

                      サンボア


志。
妥協はしても諦めないこと。
と、中野さんは言ってくださった。

中野さんは、ポストコイタスで知り合い、お食事をご馳走になったばかりか、私の個展にまで足を運んで頂き、またお昼をご馳走になった。そんで、またお誘い頂き、ご一緒する。今は亡きご主人と経営を共にし、成功を収められたすばらしい方だ。

私には夢がある。
それは、自然を感じながら「ものづくり」ができる場所を作ることだ。
以前、テレビで木更津の土曜学校を追ったドキュメントが放送された。里山の自然を舞台に異年齢の小学生達が自主的に土曜日の時間を過ごす。畑に種を撒いたり、カツオを捌いたり、池を作ったりと自然の中で遊びながら様々なことを経験していく。また、上級生達が下級生のリーダーシップを取りながら、社会性を身につける場でもある。私はその子供たちの表情に釘付けになり、感動した。私自身、兵庫の田舎の生まれで、小さい頃は土曜学校同然、自然の中で遊んでいた。なので懐かしい映像に目を奪われる。
子供の才能。
中野さんとの会話で、人間の脳みそについて、使われていないのにどうしてこんなに大きいのか。一つの見解として、幼少の頃にはこの大きさが必要だった可能性である。だとすれば子供の頃にどうやって遊んだのかと言うことは大いに重要と言うことになる。
話が逸れるので、このくらいにしておくが、今、山を歩きまくっていることを改めて自然のすばらしさ、美しさを感じる。
夢は、残念ながらまだ実現できていない。金も無いし、構想だけが宙を舞う。甘んじた場所にいても仕方が無いことも重々感じている。このところ。正直焦っていたのだが、それは何か、どうでもいいもの、に雁字搦めになっていただけで、本当はもっとシンプルなのではないかと。諦めない、そんなことを、ダブルで1万円の竹鶴35年物をサンボアで頂きながら、思いにふける。

一杯1万のウイスキーは中野さんからのエールである。
本物を知りなさい。コレも勉強。そして一流になりなさい。

とんでもなく有難い。